実際のところ、PSPチップは本来の2/3のクロックで動いてる。
そんなことがGDC(Game Developers Conference)の中で行われた「PSP Advanced Software Overview」と題したセッションで明らかになった。
この内容によると、これまでのところはPSPのCPUは最大333MHzで駆動するとされていたが、現在は222MHzに設定されている。また同じようにバススピードも最大111MHzになっているという。
これは当初の予定の2/3のスペックであるが、チップが次期プロセスに移行するまでの暫定的措置らしい。
このような仕様になったのはやはり消費電力が原因とか。
現状ではPSPは1,800mAhのリチウムイオンバッテリで4〜6時間使用できるが、これがゲームをする上でギリギリのラインだった模様。
また、TDP(Thermal Design Power:熱設計消費電力)以外に平均消費電力の問題が大きく、つまりリーク電流の影響を抑えることが今後の課題だという。
PSP全体ではやっぱりというか、UMDドライブのシーク、無線LAN(Wi-Fi)、液晶ディスプレイも非常に電力を食う要因とのこと。
確かにUMDに関しては以前から積極的に開発者達に要求してましたね・・・
加えてこの記事ではPSPのOSカーネルが、メインメモリの32MB中8MBも使用していることについても触れられています。
それによると、APIベースの開発環境や多機能を提供したために、結果的に多くのメモリを食うことになったとか。(ハードウェアの抽象化度合いが高そうなPS3も結構食いそうだけど)
で、面白いのはメモリ周りのことで、ハードウェア設計が、ソフトウェアアーキテクチャの開発とうまくリンクできていない可能性があるこれがSCEIの弱点だって指摘されてるところ。
これってPS2のときのプログラマーにとって糞ダルい仕様になってしまった事例と同じでは・・・改善されてないのかも。
それはともかく、最初に低スペックバージョンを出しておくっていうソニーさんは、一体何を考えてるんでしょうか・・・とりあえず出したらイイってことですかね。
ボタン陥没リコール問題より強烈なインパクトあると思いますが。